【安全で安心して食べることができる野菜を提供するために】
水戸冷凍食品(梶j

【1使用農薬の表示義務】
 特別栽培農産物については、法令によりホームページや商品のパッケージなどに使用した農薬や使用時期、収穫時期などを公開・表示しなければ商品化できないことになっている。水戸冷凍食品ではホームページに公開している。特別栽培農産物については、農薬使用量が県基準の2分の1以下でなければならない。農家から納入される前にサンプルを提出してもらい、検査の上商品化している。


【2契約農家の管理】
 農家からは、月々の生産計画書(収穫量)を提出してもらっている。この計画書により、1ヶ月にどのくらいの生産物が納入されるか予想できる。数年前と比べて契約農家は減ったものの、1軒の農家あたりの生産面積が増えているので、全体的に農産物は以前と同様に確保できている。特にほうれんそうは、播種から収穫までの期間が短く、収穫のための農機が不要であり、重量も重くないので、年配の農家でも扱いやすいことから、農家の方で生産面積を増やしたいという要望もある。
 多少の出入りはあるものの、契約農家が一定してきているので管理しやすく、今までのように水戸冷凍食品の意向や姿勢を何度も伝えなくとも、水戸冷凍食品の方針を理解してくれている。
 生産面積が増えていることにより、連作障害に注意しなければならないが、それ以外栽培は順調に進んでおり、今のところ心配はない。


【3検査】
 基本的には、1年に1回の抜き打ち検査をしている。残留農薬について特に厳しいことを農家は理解しており、ほとんどの契約農家の作物は基準値以下に保たれている。
 もし、基準値以上の残留農薬が検出された場合や使用してはならない農薬が検出された場合は、全て破棄してもらっている。
 残留農薬が基準値以上検出されたことが以前にあったが、この場合のほとんどが農薬の散布時期を間違ったものだった。農薬散布時期については、常時契約農家の畑をまわり、農家の人と直接話をして指導するようにしている。
 また、間違って農薬をかけた場合農家は、自己申告してくるケースがほとんどで、安全な野菜を提供するという水戸冷凍食品の方針を十分に理解していると感じている。この場合必ず検査し、基準値以上の数値が検出された場合は破棄してもらい、個別に間違った原因を聞き、二度と起こらないための対策を農家とともに話し合っている。
 畑を巡回していると「なにかおかしい」と気づく。病気や虫にやられているもの、生育状況が周りとちがうものなど。巡回中に「危険」と思った野菜については、サンプルを出してもらい、検査にまわしている。改善されない農家や改善しようとしない農家とは、契約を解消し買い取らないようにしている。
 水戸冷凍食品が扱う特別栽培農産物以外の農産物についても、農薬使用量は全て基準値の2分の1以下に設定している。



安全で安心な野菜を
 提供するために・・・・
 













食の安全特別号